青森銀行は、地域資源である「あおもり藍」についてプロクレアグループが有する各種機能・経営資源・ネットワークを活用し、そのポテンシャルを最大化させ、地域を代表する産業へ発展させる取り組みを開始いたします。

　江戸時代から明治時代にかけて盛んにおこなわれた藍染めは、時代の変化とともに衰退に向かいましたが、藍の持つ大きな可能性に着目した吉田久幸氏の尽力により、独自の藍染技術の開発や抗菌・抗ウイルス効果の高い有効成分エキスの抽出に成功するなど、「あおもり藍」は国内外から高い評価を頂くに至りました。

　当行では、こうした「あおもり藍」が持つポテンシャルに対して金融面はもとより、販路拡大や認知度向上に向けた取り組みをかねてから実施してまいりました。

　「あおもり藍」の発展の中心を担うあおもり藍産業協同組合及びあおもり藍産業株式会社は、「あおもり藍」を本県の一大産業として発展させていくことを目指しております。この実現に向けて、これまでメインで取り組んできた技術面・機能面の優位性を確立するステージから、ビジネスとして実装させていくステージへの移行とあわせて吉田代表の事業承継の解決が課題でありました。

　これら課題解決に向け当行は、地方の中小企業の経営支援を強みとする株式会社ドーガンと共同であおもり藍産業株式会社の株式を取得するとともに、人的支援を行うことで、経営基盤の強化を図ります。また、プロクレアグループのあおもり創生パートナーズ株式会社が有する新規事業創造機能やコンサルティング機能を活用した経営支援を行います。

　「あおもり藍」は様々な商品分野への展開が期待できる素材であることから、１次から３次産業の多くのプレーヤーへの波及が期待されます。当行では、本取り組みを通じて、「あおもり藍」を起点とした地域一体での６次産業化を目指してまいります。

1.「あおもり藍産業株式会社」への支援内容について

(1)株式取得

発行株式のうち、当行が5％、株式会社ドーガン(本社 福岡市)が95％を取得します。

取得年月日：2024年4月1日

(2)人的支援

当行(グループ含む)より代表取締役 杉山大幹(元当行取締役)を含む3名の職員を出向派遣することにより、経営、営業等の支援を行います。

(3)経営支援

あおもり創生パートナーズ株式会社で展開する「新規事業創造機能」および「コンサルティング機能」を活用し、商品開発・ビジネス開発・販路開拓等の支援を行います。

【経営支援のイメージ】

2.あおもり藍産業株式会社について

(1)会社概要(2024年3月現在)

称号	あおもり藍産業株式会社
代表者	代表取締役 吉田 久幸
本社所在地	青森市本町五丁目6-16
事業内容	藍関連製品の製造、卸、販売並びに仲介事業

(2)あおもり藍産業の歩み

・2006.09　あおもり藍産業協同組合設立

・2010.04　宇宙航空研究開発機構(JAXA)よりスペースシャトルの船内着として採用

・2014.09　第22回「あおぎん賞(地域産業分野)」受賞

・2015.11　第6回「ものづくり日本大賞東北経済産業局長賞」受賞

・2016.03　日本航空(JAL)のPB商品に採用(名刺入れ・消臭スプレー)

・2018.04　藍エキスの抽出技術に関する特許取得(吉田代表と東北医科薬科大学 佐々木氏との共同出願)

・2018.05　あおもり藍産業株式会社設立

・2023.01　「あおもり藍」の呼称が地域団体商標に登録

3.株式会社ドーガンについて

以上