青森銀行

【活動方針3】皆さまの“あした”をサポート

○最も近く最も頼れる存在に

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う対応

相談窓口を設置し、事業資金のご支援や経営改善に向けたコンサルティングなど、金融サービスの迅速な提供に努めています。


「新型コロナウイルス感染症に関する経営相談窓口」…72支店(70拠点)(2022年9月30日現在)

(※)個人のお客さまのローン返済等に関するご相談についても、各店にて受付しています。

法人FA

地域のお客さまにより付加価値の高いサービスを提供するため、2011年10月より行内資格「法人FA (ファイナンシャルアドバイザー)」の育成を実施しています。

法人FAは、ソリューション営業力の強化と法人営業推進者の育成を目的として創設し、2022年9月30日現在103名の認定者を県内外の本支店に配置しています。

法人FAの活動を通じ、お客さまが抱える様々な経営課題の解決に向けた提案を行い、お客さまとの信頼関係の深化を図ることにより、地域経済へのさらなる貢献を果たしていきます。

マネーカウンセラー

個人のお客さまの資産運用に関するご相談を承る行内資格「マネーカウンセラー」の育成を2008年より実施しています。2022年2月には第17期生11名が認定され、9月30日現在163名の有資格者が県内外の本支店でコンサルティング業務に携わっています。

マネーカウンセラーは、ファイナンシャル・プランニング技能士などの公的資格を持ち、専門の教育を受けた資産運用の担当者です。お客さまのライフプランなどをじっくりと伺い、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドのコンサルティングを行っています。

マネーカウンセラー

ローンアドバイザー

お客さまのローン検討プロセスに的確なアドバイスと情報提供を行う行内資格「ローンアドバイザー」および「シニアローンアドバイザー」の育成を、2016年より実施しています。2022年3月には第7期生としてローンアドバイザー12名、シニアローンアドバイザー2名が認定され、9月30日現在、認定者数はローンアドバイザー67名、シニアローンアドバイザー77名となっています。

経営財務コンサルタント

経営者の考えを聴き、経営ビジョン・経営戦略を明確化し、経営課題の抽出と課題解決の支援を目的とした「経営計画書の策定サポート」等を実施する担い手として、行内資格「経営財務コンサルタント」を2021年10月より育成しています。2022年9月30日現在、19名の「経営財務コンサルタント」を本支店に配置し、お客さまの経営課題解決に向け「伴走型コンサルティング」を実施しています。

ローンデスク三沢の営業日拡大

休日営業による利便性向上を図るため、2022年1月よりローンデスク三沢の営業日を拡大いたしました。これまで定休日としていた火曜日・水曜日も営業しており、より便利にご利用いただけます。

ローンプラザおよびローンデスクでの相談受付により、従来の営業時間にご来店いただけなかったお客さまの相談ニーズにお応えしています。

○企業の成長をサポート

創業・起業支援

<あおぎん>起業家コミュニティ「Startupforest(スタートアップフォレスト)」の開設

2019年10月より、(株)MAKOTO WILL(仙台市)と連携し、起業家コミュニティ「Startupforest(スタートアップフォレスト)」を開設しています。「Startupforest」は、青森県内で創業・起業した方々とその方々を応援したいという想いをお持ちのアクセラレーター、各支援機関等の専門家やスタッフが手を取り合い、ともに更なる成長を目指すためのコミュニティです。コミュニティのメンバー同士がニーズ・課題をシェアし合うとともに、それぞれが有する課題・ニーズに対して、お互いの持つ“力”をマッチングさせ課題の解決を目指します。

<あおぎん>チャレンジプログラム ~「ものづくり」分野における事業者支援強化の取り組み~

2019年12月より、「<あおぎん>チャレンジプログラム」として「ものづくり」分野の事業者支援強化を実施しています。本プログラムは、先進的な技術や斬新なアイデアを活用し「ものづくり」分野における新規事業に挑戦する事業者さまに対して奨励金の支給と外部専門機関と連携したハンズオン支援を並行して行うことで、構想・計画から事業化・商品化に至るまで、新たなチャレンジの早期事業化の実現に寄与することを目指しています。

採択テーマの事業化を踏まえ、2022年7月、一つの受精卵を人工的に分離する「2細胞割球分離法」により人工的に双子の子牛を作り出す方法を確立し、受精卵を凍結して全国各地に流通させることができる新たな技術を開発した(有)小比類巻家畜診療サービスへ奨励金を贈呈しました。

今後も地域経済への波及効果の高い「ものづくり」産業の振興を支援していきます。

<あおぎん>チャレンジプログラム ~「ものづくり」分野における事業者支援強化の取り組み~

「<あおぎん>地域貢献ファンド」を活用した新規事業展開支援

2019年3月より、当行および(株)ゆうちょ銀行は、辻・本郷ビジネスコンサルティング(株)をファンド運営会社とする「<あおぎん>地域貢献ファンド」を組成しています。本ファンドは、創業・起業、新事業展開等のニーズを有するお客さまに資金調達手段を提供するとともに、辻・本郷ビジネスコンサルティング(株)、(公財)21あおもり産業総合支援センター、(独)青森県産業技術センターおよび当行が有する知見、ノウハウ、ネットワークを活用し、多角的な支援を行うことで、お客さまのステップアップを後押しするものです。

2021年12月、本ファンドの第8号案件として(有)二唐刃物鍛造所(弘前市)への投資を実行しました。同社は、津軽藩より作刀を命ぜられて以来350年の伝統を受け継ぐ、日本有数の刀鍛冶の名門です。作刀は刃物作りの最高峰であり、高い技術力が要求されます。代々、受け継がれる伝統の作刀技術は、現在は包丁にと形を変えて受け継がれており、その作品は海外でも高い評価を受けています。本投資は、刀鍛冶の技術の伝承、後継者育成と新たな雇用創出による地域活性化に向けた成長資金に充当しました。

「<あおぎん>地域貢献ファンド」を活用した新規事業展開支援

クラウドファンディング・サービス

クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」「READYFOR」「CAMPFIRE」を活用し、地域資源を利用した新商品・サービスの提供や、地域ブランドの向上に取り組む事業者さまの資金調達および情報発信をサポートしています。

2022年3月、「CAMPFIRE」を活用し、弘前中土手町商店街振興組合(弘前市)の「【弘前市土手町】明治時代から続く時計台を残そう!」プロジェクトを支援しました。この企画は、土手町のランドマークである旧一戸時計店を後世に残すための建物取得・改修・維持管理費用を募るもので、長年地域に親しまれている時計台を保存する取り組みに多くの支援と関心が集まり、本プロジェクトは見事達成されました。 

成長支援

ESGの取り組みを支援・サポートする「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(※)」への参加

2022年9月、東京センチュリー(株)(東京都千代田区)に対する「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」に参加しました。本ローンは、(株)三菱UFJ銀行をアレンジャーとする計9社による協調融資です。

当行では、お客さまのESGの取り組みを支援し持続的な成長を後押しすることで、環境・社会課題の解決に貢献してまいります。

(※)ポジティブ・インパクト・ファイナンス
「持続可能な開発の3つの側面(経済、環境、社会)のいずれかにおいて潜在的なマイナスの影響が適切に特定され緩和され、なおかつ少なくともそれらの一つの面でプラスの貢献をもたらす」ことを企図するファイナンスであり、お客さまの事業活動が環境、社会、経済にもたらすインパクトを包括的に評価・モニタリングし、お客さまのESG経営を金融面から支援するもの。

シンジケートローンの組成~地域の未利用資源を活用した木質バイオマス発電所の建設~

2022年8月、曽我バイオマス発電(株)(三戸郡南部町)が実施する木質バイオマス発電事業に対するシンジケートローンを組成し、第1回目の融資を実行しました。本ローンは当行をアレンジャーとする6行による実行可能期間付タームローンです。

本事業は、三戸郡南部町に出力1,990kWの木質バイオマス発電所を建設し、固定価格買取制度に基づき20年間売電を行うプロジェクトです。出資会社である(株)曽我産業の加工技術やノウハウを活かし、地域の未利用材や従来利用価値がなかった建築木質廃材などを燃料とするカーボンニュートラルな発電設備を建設することとなりました。

本事業は循環型社会の形成に資する取り組みであり、地域資源の有効活用や持続可能な森林経営の支援、地球温暖化対策、新たな雇用創出などあらゆる効果が期待されています。

本ローンでは、地域が抱える社会・環境問題の解決に結びつく取り組みを金融面から支援しています。

シンジケートローンの組成~津軽地域の物流ネットワーク強化を目的とする新物流センターの建設~

2022年9月、南貨物自動車(株)(黒石市)に対して黒石物流センター建設資金に係るシンジケートローンを組成し、第1回目の融資を実行しました。本ローンは当行をアレンジャーとする2行による実行可能期間付タームローンです。

本件は、黒石市が推進する「東北自動車道黒石ICを活用したロジスティクス クロッシング」に同社が参画し、物流機能の最適化を目的とする新物流センターを建設するものです。新物流センター稼働後は荷受量拡大による物流ネットワークの活性化が期待されます。

また、本設備投資は倉庫内の作業効率向上やIC周辺の立地を活かした輸送効率改善、ドライバーの手持ち時間削減、トラックのアイドリング縮小によるCO2排出抑制等、近年深刻化する労働力不足解消や環境問題の改善にも資する取り組みといえます。本ローンでは、これらの取り組みを金融面から支援しています。

<あおぎん>SDGs取組評価サービス

2022年6月、事業者さまのSDGsへの取り組みを支援する<あおぎん>SDGs取組評価サービスの取扱いを開始しました。

このサービスでは、事業者さまのSDGsの取り組み状況をヒアリング、評価のうえ「フィードバックシート」を提供するほか、「SDGs宣言書」の策定支援を行っています。9月30日現在、34社の「SDGs宣言書」の策定を支援しました。

「Netbix 商談会with大和証券2022」の開催

2022年9月、大和コンファレンスホール(東京都千代田区)にて食品関連事業者を対象とした「Netbix 商談会with大和証券2022」を開催しました。

この商談会は、当行・秋田銀行・岩手銀行の北東北3行共同ビジネスネット(Netbix)事業の一環として開催しています。

当日は計29事業者が参加し、首都圏のほか全国に販路を持つバイヤー30社に自社製品をPRしました。今回はバイヤー企業が調達を希望する商品カテゴリーを事前に提示し、事前予約形式で商談をセッティングする個別商談会することで、より実効性の高い商談となりました。

「Netbix 商談会with大和証券2022」の開催

「あおぎんL❤I❤V❤Eコマース」の開催

2022年7月、当行本店(青森市)にて「あおぎんL❤I❤V❤Eコマース」を開催しました。

この企画は、ライブ配信動画によるオンライン販売ツール「ライブコマース」を活用し、県内事業者の商品知名度向上や販路開拓・拡大を支援するために当行が企画したもので、ホテルや飲食小売業、工芸品店など計20事業者が参加しました。

「あおぎんL❤I❤V❤Eコマース」の開催
「あおぎんL❤I❤V❤Eコマース」の開催

「ほっとする商談会~夏~青森銀行×LAWSON」の開催

「ほっとする商談会~夏~青森銀行×LOWSON」の開催

2022年8月、当行本店(青森市)にて「ほっとする商談会~夏~青森銀行×LAWSON」を開催しました。

この商談会は、県内事業者の販路開拓・拡大支援を目的として当行が企画したもので、(株)ローソン青森西支店、青森東支店をバイヤーとして招き、2日間で計36事業者が参加しました。

「“挑戦と創造”企画 ~卸業者と繋がろう~商談会」の開催

2022年9月、当行本店(青森市)にて「“挑戦と創造”企画 ~卸業者と繋がろう~商談会」を開催しました。

この商談会は、県内事業者の販路開拓・拡大支援を目的として、当行とみちのく銀行が共同開催しました。当日は、バイヤーとしてトモシアホールディングス(株)より丸大堀内(株)(青森県)、旭食品(株)(高知県)、カナカン(株)(石川県)を招き、2日間で計35事業者が参加しました。

「“挑戦と創造”企画 ~卸業者と繋がろう~商談会」の開催

経営支援プラットフォーム「あおぎん Big Advance」の取扱い開始

2021年4月、地域事業者の経営課題解決などを目的に、経営支援プラットフォーム「あおぎん Big Advance(※)」の取扱いを開始しました。

「あおぎんBig Advance」は、WEB上の会員専用サイトを通じて、お客さまに多様なコンテンツを提供し、販路拡大や業務効率化などの経営課題をワンストップで解決するサービスです。本サービスの導入により、地域事業者さまの更なる成長支援に取り組んでいきます。

(※)あおぎんBig Advance
(株)ココペリが開発した「Big Advance」をベースとした、デジタルプラットフォームサービス。
1,900社を超える大手企業や71,000社を超えるプラットフォーム参加金融機関会員同士のビジネスマッチングにより、販路拡大・業務効率化など地域の事業者が抱える経営課題にワンストップで応えるとともに、大手企業とのオープンイノベーションにより、地域から生まれる新たな技術やサービス、未来の新規事業創出の実現を支援する。

海外進出支援

むつ湾産ホタテガイの輸出拡大支援

2021年3月、当行は日本政策金融公庫青森支店と協調し、(株)山神(青森市)の自動保管冷凍庫の整備事業に対して、融資支援を実施しました。

同社は昭和48年創業の県内有数のホタテ加工業者で、むつ湾のホタテをボイルホタテや冷凍生貝柱、フライ用ホタテに加工し、年間約2,500トン出荷しています。むつ湾産のホタテは品質が高く、コロナ収束後は需要が増えると考え、EU向け輸出を見据えた準備をしています。

具体的には、2018年にEU-HACCP認証を取得している加工工場に付属する自動保管冷凍庫を本社工場に隣接して建設し、原料保管から加工、商品保管まで一貫してEU-HACCPの認証を取得することで、EU向け輸出が可能となります。これまで、原料や商品を保管しておく冷凍庫は八戸市内の賃貸倉庫を利用していたため、認証取得が課題となっていましたが、本投資によりその課題が解決できるものです。

自動保管冷凍倉庫 外観
自動保管冷凍倉庫(外観)
自動保管冷凍倉庫 内部
自動保管冷凍倉庫(内部)

「国内バイヤー輸出商談会」の開催

2022年9月、青森県内の食品関連事業者の海外展開支援を目的として、青森県、日本貿易振興機構(JETRO)青森貿易情報センター、(株)みちのく銀行と共催で「国内バイヤー輸出商談会」を開催しました。

この商談会では、バイヤーとして海外に販路を持つ国内商社5社を招請し、計13事業者が参加しました。

「国内バイヤー輸出商談会」の開催

アグリビジネスへの取り組み

「アグリパートナーチーム」の活動

青森県の基幹産業である農林水産業の振興に向けた取り組みを強化するため、アグリビジネス専門担当者にて構成される「アグリパートナーチーム」をビジネスパートナー部に設置しています。

本チームでは営業店と連携しながら様々な取り組みを展開していますが、チームには「JGAP認証(※)」の取得をサポートできる指導員資格保有者が複数名在籍し、農業者の「GAP認証取得サポート」も行っています。2022年9月30日現在、当行のサポートを通じて県内農業および畜産業の法人4社が認証取得に至っています。

<GAP認証取得事業者 2021年10月~2022年9月>
・2021年11月 (有)エコファーム
・2021年12月 ジョイント・ファーム(株)
・2022年  1月 (株)マルタケ
・2022年  2月 おとべ農産(同)

(※)JGAP認証
食品安全・環境保全・労働安全など、持続可能性確保に向けた生産工程管理に取り組む事業者に、第三者から与えられる認証。

りんご生産者のための「軽労化機械実演会」の開催

2021年11月、(地独)青森県産業技術センター りんご研究所にて、青森県および弘前市との共催によりりんご生産者のための「軽労化機械実演会」を開催しました。

この実演会は、農家の高齢化や労働力不足が進むなかでのりんごの収穫作業について、機械化による省力化を図り、規模拡大を通じた経営発展をサポートすることを目的に企画したものです。

実演会には市内外から約90名のりんご農家が参加し、機械メーカーである(株)やまびこと(有)白神アグリサービスのスタッフが機械の仕組みについて説明したあと、作業台車や開発中の補助具にて収穫作業を実演しました。

りんご生産者のための「軽労化機械実演会」の開催

医療・介護分野への取り組み

医療・介護分野への取り組みを強化するため、医療・介護事業コンサルティングチームを設置し、ビジネスパートナー部に専担者を配置しています。

高齢化や人口減少が進む中、医療・介護分野を取り巻く経営環境は大きく変化しており、人材不足による業務効率化ニーズやM&A活用による事業規模拡大ニーズ等、各種コンサルティングニーズが高まってきています。コンサルティングニーズに対し、全国有数の実績を誇る日本経営グループをはじめとした提携機関と連携しながら、業務改善・人材育成など専門的なコンサルティングニーズへ対応しています。

エムスリー(株)との業務提携について

2022年6月、深刻化する医療機関(医院・クリニックなど)における後継者不足の問題を解決するため、医療機関のM&A支援を目的にエムスリー(株)と業務提携しました。

同社は日本の医師の9割にあたる31万人以上が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を運営し、製薬会社向けマーケティング支援サービスや治験サービスのほか、医療機関の第三者承継支援として、マッチングからM&A・事業承継に係る契約締結サポートまで、一気通貫で対応可能なコンサルティングサービスを提供しています。また、近年では「m3.com」のプラットフォームを医院の第三者譲渡に関わる全ての方に解放する「Clinic Succession Platform」サービスを開始することで、一人でも多くの後継者探索に貢献し、地域医療の存続に貢献していくことを目指して取り組んでいます。

本業務提携により、医療機関が抱える後継者不足などの課題解決を支援する体制を整えています。

SOMPOケア(株)との業務提携について

2022年9月、シニア事業特化型サービス「ビジネスプロセスサポート」を提供するSOMPOケア(株)と業務提携しました。

「ビジネスプロセスサポート」は、介護事業者の事業運営・管理、事業展開などの課題解決をサポートするサービスです。

本提携により、介護事業における開業支援や人材確保など様々な経営課題の解決を支援する体制を整えています。

観光分野への取り組み

観光分野への取り組みを強化するため、観光産業コンサルティングチームを設置し、ビジネスパートナー部に専担コンサルタントを配置しています。

2019年3月、観光振興による地域経済の活性化を目的として、(公社)青森県観光連盟と観光振興に関する業務連携協定を締結しました。お互いが保有する知的資源、人的資源を活用し、地域の観光コンテンツ開発や地元観光関連事業者への支援を強化しています。連携業務として2019年4月より、県内の宿泊施設に宿泊事業専門の経営コンサルタントを派遣し、課題解決や施設の魅力・付加価値の向上を目指す「宿泊施設魅力向上対策事業」を実施しており、現在5社の宿泊事業者を支援しています。

また、2021年7月より、文化庁「ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業」を活用し、あおもり創生パートナーズ(株)、弘前市等とともに弘前市の文化・観光振興、地域経済活性化に向けた取り組みを実施しました。市内に多数存在する歴史的建造物を活かした観光コンテンツの充実、モニターツアー実施、WEB・SNS情報発信等に取り組むことで、地域の現状・課題を確認するとともに、目指す姿やポテンシャルについて考察しました。

観光分野における連携事業

<あおぎん>グループによるサポート

2019年10月、「あおもり創生パートナーズ株式会社」を設立し、2020年1月より事業を開始しています。経営および地域活性化に関するコンサルティング業務を中心に、従来以上に専門的で付加価値の高いサービス提供や情報発信を通じて、お客さまの経営サポートならびに地方創生に取り組んでいます。

また、同社ではお客さまの経営課題解決に向け、課題毎に特化したプロ人材の紹介業務を実施しています。お客さまの「外部のノウハウを取り入れたい」等の各種ニーズに応じ、2022年4月〜10月、計6事業者の人事制度構築や業務改善に関する課題解決に取り組みました。

青森銀行グループは当行およびグループ会社5社で構成され、銀行業務を中心にコンサルティング業務、クレジットカード業務、リース業務、ならびに信用保証業務等の金融サービスを提供しています。これからもグループ一体となった金融機能の提供を通じ、総合金融サービスの向上を推進し、多様化かつ高度化するお客さまのニーズにお応えしていきます。

◯豊かな暮らしのお手伝い

ニーズに合ったご提案

「お客さまの資産形成支援に向けた業務運営方針」等の公表

2017年3月に金融庁より公表された「顧客本位の業務運営に関する原則」を踏まえ、当行における「お客さまの資産形成支援に向けた業務運営方針」および本方針に基づく「具体的な取組内容」を定め、その取組状況を年1回公表しています。

これからも「お客さまの資産形成・所得向上を支援する取り組みを真摯かつ誠実・公正に追求」するとともに、お客さまの知識・経験ならびに財産を「豊か」にしていくことを通じ、地域の活性化をリードするよう努めていきます。

「あおぎん活き活きクラブオフ」によるサービス提供

2018年5月より、青森銀行で年金をお受け取りのお客さま限定でご利用いただける優待サービスとして、「あおぎん活き活きクラブオフ」によるサービスを提供しています。

宿泊・グルメ・レジャーなど全国20万件以上の提携施設を優待価格でご利用いただけるなど、お客さまのお好みにあったサービスをお選びいただくことができます。本サービスは、提携する(株)リロクラブより提供しています。

<あおぎん>投資環境セミナーの開催

お客さまの資産づくりのお役に立てるよう、「<あおぎん>投資環境セミナー」を開催しています。

2022年度は、新型コロナウイルスへの対応を鑑み、オンラインによるセミナーを開催。2022年9月30日までに計2回開催し、34名のお客さまにご参加いただきました。

◯ますます便利に

移動店舗車「aomo-bile(あおも~びる)」

2018年7月より、移動店舗車「aomo-bile (あおも~びる)」を導入しています。「あおも~びる」の運用により、店舗空白地域での金融サービスの提供が可能となるほか、災害発生時の緊急対応にも活用することが可能です。

移動店舗車「aomo-bile(あおも~びる)」

店頭での「タブレット端末」による各種サービスの受付

預金取引

2020年6月より、勘定系端末ソフト「BeSTAlink®(ベスタリンク)(※)」を活用したタブレットによる預金取引サービスを全店に導入しています。普通預金口座開設のほか、定期預金新約、解約、書替や届出事項変更届の受付が可能です。タブレット受付によりお客さまの書類記入負担が軽減されるほか、勘定系端末とのデータ連携により事務処理時間が削減されるため、お客さまの待ち時間が短縮されます。

(※)BeSTAlink®(ベスタリンク)
勘定系システムと連動し、営業店における窓口業務や事務をサポートする勘定系端末ソフトで、(株)NTTデータの登録商標。

住宅ローンご契約時の「電子契約サービス」取扱い開始

2022年2月より一部店舗において、住宅ローンのご契約手続時、書面による金銭消費貸借契約証書への自署・捺印に代わり、PDF化した契約書に電子署名を行う「電子契約サービス」の取扱いを開始し、同年6月より全店舗での運用を開始しました。これにより印鑑レス、ペーパーレス化を図るほか、お客さまの自署・捺印、印紙代のご負担軽減につながっています。

ローン商品の充実

LGBTに対応した住宅ローンの取扱い開始

2022年4月、LGBT(※)に対応した住宅ローンの取扱いを開始しました。

当行では、同性パートナーに対応した住宅ローンの取扱いを開始することで、「性的指向・性自認が人それぞれであることを尊重し、誰もが自分らしく安心して生きることのできる地域社会づくり」に貢献していきます。

(※)LGBT
Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字をとった言葉。

「Suitto」との連携および「モバイルSuica」との即時口座振替サービスの開始

2022年3月、(株)ローソン銀行の提供する電子マネーチャージアプリ「Suitto(スイット)」との連携および、東日本旅客鉄道株式会社の運営する電子マネー「モバイルSuica」との即時口座振替サービスの提供を開始しました。

青森県内の金融機関では初めての取り組みです。

「pring」との口座連携を開始

2021年12月、スマートフォン決済サービス「pring(プリン)」との口座連携を開始しました。

「pring」は、スマホでメッセージを送るような感覚で、簡単にお金のやり取りができる送金アプリで、やり取りしたお金を銀行口座に戻したり、セブン銀行ATMで現金として引き出すことが可能で、お店で会計するときのQRコード決済等にもご利用いただけます。「pring」アプリ上で当行の普通預金口座を登録することで、登録した口座から残高チャージが可能となります。

法人向け「あおぎんデータ伝送サービス(AnserDATAPORT)」の取扱い開始

2022年7月、法人向けEBサービス「あおぎんデータ伝送サービス(AnserDATAPORT)」の取扱いを開始しました。

「AnserDATAPORT」は、(株)NTTデータが提供する接続方法で、専用の閉域ネットワークを通じて給与振込、総合振込、口座振替等のデータ授受を行うことができます。インターネットやISDN回線を使用せず、外部から切り離された専用のネットワークで通信するため、大量データの高速かつ安全な伝送が可能となります。

ホームページへの動画コンテンツの掲載開始

2022年7月、当行ホームページで商品やサービスをご案内する動画コンテンツの掲載を開始しました。(株)4COLORSが提供する動画作成クラウドサービス「PIP-Maker」を活用しており、商品やサービスについて理解を深めていただける内容となっています。これにより、お客さまの利便性向上と非対面チャネルの拡充を図っています。

◯積極的な情報発信

SNSを活用した情報発信

2019年1月より「YouTube公式チャンネル」および「Facebook公式アカウント」、4月より当行ホームページ内に「aomoブログ」を開設し、積極的な情報発信を行っています。

YouTube公式チャンネルでは、CMギャラリーのほかTV番組『あおもり歩笑夢(ポエム)』、SDGs浸透企画『2030年からの、ありがとうのために。』などを配信し、Facebook公式アカウントでは、当行の取り組みの紹介や地域の情報などを随時発信するほか、「aomoブログ」でも当行の取り組み、青森に関する話題などについて発信しています。

また、2020年6月からは、Instagramを活用した地域応援施策「AOMORI ♥HIKE」を実施しています。この施策では、店舗ネットワークを活用し、各部店の従業員が地域の魅力的なお取引先を取材して、店舗情報や商品などをインスタグラム当行アカウントで紹介しています。

SNSを活用した情報発信

SDGs浸透企画「2030年からの、ありがとうのために。」を公開中

SDGs浸透企画『2030年からの、ありがとうのために。』を公開中

2021年1月から11月、青森県内におけるSDGsの理解・浸透および意識向上の促進を目的として「2030年からの、ありがとうのために。」を配信し、現在YouTube公式チャンネルにて公開しています。

本動画は、ご当地VTuber「青森りんこ(※)」とのコラボ企画で、SDGsの世界的なゴール(目標)を青森県版にローカライズし、「青森県にとってのSDGsとは何か」という視点で身近にある地域の課題などを分かりやすく解説したものです。

動画の制作にあたっては、青森県およびSDGsに取り組んでいる青森県内の大学・学校や団体等のご協力をいただきました。

(※)青森りんこ
2019年より活動を開始した、バーチャルユーチューバー。「青森を元気に!」をモットーに、ホームページやTwitter、YouTubeなどで青森の魅力を発信している。